「いいなぁ、子供がいてくれると老後のいろんなことを頼めるねぇ~」と30年来の友人に言われました。
返事としては「子どもに迷惑を出来るだけかけないように努力中よ。子どもも今の時代余裕なんてないもの。」
その後の友人との話ではいざというときに頼りになるので羨ましいという話と、そんなに頼りにしていいものか考えちゃう私の話でした。友人は子どもがいません。理由は聞いたこともないし向こうからなにも話はありませんでしたというか、お互い家族のことは今まで話してこなかったのです。
急に倒れたら連絡するのは子どもや肉親であることが圧倒的に多いのかもしれません。
しかし子どもが海外などの遠くに住んでいる場合(連絡してもすぐこれないところ。まぁ3時間以内に来れない場合は緊急時の対応はむずかしいよね)は子どもには頼れない。お葬式であったりその後の手続きなどは頼れるとしてもである。
田舎に住んでいるので周りを見渡すとだいたい同じような状況である家が多い。
子供は都会に住んでいる。そして30代くらいになる頃には都会で家庭をもったり、独身でももう実家に住まないという選択をしていることがほとんどなのではないでしょうか?
地方に大手企業や魅力的な働ける場所が多くないことも理由の一つでしょう。
親の世代は田舎での家のローンを抱えて動くに動けないことが多い。もう少しで完済するということは築30年程の家がほとんどであるとすれば売っても思ったよりも少ない金額という話もよく聞く。
子どもがいれば安泰なのかということについては私の家の近所でよくあるのが、年老いた夫婦二人暮らしで、どちらかが亡くなった場合は残った親は子供の家に一緒に住むようになるか、数年後には施設に入るということが現実として多い。
残った家は資産ではなく負債になりがちなのは相続後に相続した子が一周忌を待たずに壊すことからも想像できる。固定資産税であったり空き家のリスクを考えると売るほうがいいのかもしれないけれど、売れない場合は躊躇なく壊している。これは土地だけのほうがまだ買い手がつきやすいということがわかる。
夫婦の残された方が子どもと一緒に住むというのは大変だと私は思っている。
かつてはその子を育てていた家族であったけれど、いまは新しい家族をもつ子なのだ。
新しい家族の中に一人で入っていく不安、慣れない生活、慣れない土地柄など高齢になってからの環境の変化に対応できるひとばかりではないはずだ。
人間は一人で生まれてきて一人で死んでいくと誰かが言ったけれど精神上はそうかもしれないけれど現実は自分の後始末を自分で出来るはずもないのだ。
私の住んでいる地域のママ友と老後のことを話すことがある。
統計どうりに私達女性が長生きをしたらみんなで一緒に住もうよ。
現実的ではないのかもしれないけれど、もしかしたらそういう未来もあるのかもしれない。
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