大事に大事に散歩もU字講の蓋の穴の近くを歩かせないように細心の注意をはらっていた。
アスファルトよりも土のほうが歩きやすそうにしているのでちょっと横道に入って田畑へ通じるあぜ道を歩いていた。遠くで小学生の子どもたちがはしゃぐ声がしている。少子化の波は私の街ににもわかるほどになっていて子どもの遊ぶ声は久しかった。ふと声のするほうへ顔を向けてしまった。瞬間リードに引っ張られ犬の方向を向くと側溝に落ちていた。
犬は四本足で立っているものの顔をぶつけたのか舌で口の周りを舐めていた。
急いで犬を引っ張り上げて「ごめんごめん」と謝った。
どこか怪我をしていないか体を見ようと思ったものの明らかに嫌がっている。この犬はそういうところがある犬なのだ。プライドが高いというか犬種のせいなのだろうか?
仕方なく歩きながら様子を伺う。顔を舐めていたのは水滴がついていたせいらしい。田の時期ではなかったので水は少なかったものの先日の雨で犬の足首まではあったらしい。足を痛めた様子もなく元気に歩いていく。北風が吹いている中、濡れた体は寒かろうと早く家に帰ろうとしたもの最近の散歩コースをのろのろとではあるけれど歩きたがる。
40分、水路に落ちてから20分も歩いてやっと家に帰宅。
帰宅と同時にご飯をおくれとせかされる。急いでご飯をあげて食べ始めるのを確認してからタオルをとりにいった。食べている最中に体に触れても怒らないように子犬だったときに教えてある。乾いたタオルで体を拭くと足がびしょ濡れ、お腹の一部も濡れていた。お腹はたぶん水が跳ねたのだと思う。
足の濡れ方はかなりのものだった。冬にこの足でアスファルトを20分も歩いていたのかと思うと風邪をひかないか心配だった。
しかし心配しているそばでご飯中の犬は面倒くさそうにタオルから足を引き離す。
ご飯が終わってからちゃんと拭こうと思いまっていると「拭かないで」と足をひっこめた。
なんとか無事に怪我なくてよかった。濡れてるけど。
「本当にごめんよ」と言っているとそろそろ眠たいんだよとばかりに横になってしまった。
明日の朝、ちゃんと立ち上がれるかな?
心配。。
猛省してこれからのお散歩はちゃんと見ているからね!と心の中で誓いました。
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