インターネットで「老犬ホーム」という言葉を知った。それは「夜鳴き・防音」というキーワードで防音された犬小屋を探していたときのことだった。
老犬ホーム?という見慣れない言葉と小さい写真がついていたので思わずクリックした。老犬を預かってくれる施設が出てきた。この施設は残念ながら長野だった。
そういう施設があるのかと驚いた。
その日の目的の犬の防音小屋に戻り情報を集める。金額的には思っていたよりも安かった。継続していくと数年後にはとてもリーズナブルな価格になるよう。
しかしこの小屋は今現在、夜になると徘徊している我が家の犬にとってはどうなのだろうか?
小屋の中で立ち隅に向かい鳴くような気がする。防音なので鳴き声は今までよりも小さくなるはずだしこの機会に外犬から室内で過ごさせようと思っていたので目的的にはOKなのですが、これは我が家の犬の性格、今の状況を考えると彼の心的負担は大きくなるのではないかと思った。(我が家の場合です)
それでも価格や送料、サイズを紙に書き家族と相談した。
愛犬の心理的負担と同時に人間も室内で夜に老犬をみるにしても小屋で鳴かれたら、中ではどういう状況になっているのか開けるだろうということ。粗相した場合も同じ。2時間ごとに散歩にいくことも同じだとすると開け閉めの時間が多すぎて大変なのではないかとため息をついた。
ふと先程検索して出てきた「老犬ホーム」なるものを再検索。
そこには笑顔の犬たちがいた。長野にある施設は老犬だけでなく愛犬を長期間預かってもくれるそう。
芝生、明るい部屋、冷暖房完備、ドッグラン、防音施設
理想的な環境がそこにはあった。
まぶしく光る芝生をみながら良いところだなと思ったので料金を見てみた。
1ヶ月20万前後のところが多くなかなか高額であった。都心部はやはり高い。そして24時間カメラなどの対応もあるので高いのは仕方ないのかな?と思ったけれどカメラがあるなしにかかわらず虐待などがあっても犬はスマホで連絡ができるわけでもないし会ったときになにか言えるわけでもないので一度行ってみて老犬ホームの様子を見てみようと思った。
主人はちょっと驚き「預ける気はないよね?」といいながら見学をしぶしぶ了承した。
長時間の夜鳴きさえなければ他の家に迷惑をかけることがなけれど高齢であっても介護が必要になっても一緒に暮らしたいと思う。
いろいろな思いがわいてきては消え思い返しては打ち消しという気持ちでした。
ただ今年は地方へ法事に行く予定なので1泊二日の日程で預けるかもしれないじゃないかと自分に言い聞かせ見学する老犬ホームを選びだした。
見学であるならばもしものときに預けることを前提に雰囲気的にも環境的にもHPの写真に写っている施設のみなさんの様子、料金についても考えてある老犬ホームに連絡をしました。
見学だけだというのになぜか心が痛みしくしくと涙が出て一日気が付けば泣いているという状態でした。
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