昨晩はそれでいいと思った。
私は最善の決断をしたのだと思った。昨晩は午前中に受けたワクチンのせいか愛犬は一度も夜起きることがなくよく寝ていた。それが自分の決断は間違っていたのではないかと思うきっかけになった。
最近購入したばかりのDHA入りのサプリメントを飲ませてみたら少しはよくなるのでは？疲れている飼い主をみて動物病院の先生がだしてくださった犬の睡眠薬を飲ませたらいいのではないだろうか。
いろいろな感情が渦巻いている私の目の前で愛犬はうたたねをしている。日に当たり気持ちよさそうに。
子どもは休みを取って二泊三日で帰ってくることになった。
犬を園に連れて行く前日、つまり明日はゆっくり犬と一緒に過ごすということらしい。
急に見つけた老犬ホーム、急にきまった入園。真剣に考え仕事面、体調面でもこれが最善の事だと思っていながらもしかしたら私はまだ頑張れるのではないだろうか？と朝からの自問自答に何百回も考えていた。
子どもが帰ってくるとやはり寂しそうである。それはそうなのだ。一緒に大きくなった犬なのだから。
良く散歩をさせ出来るだけ起こしておくというミッションはしているようだった。
犬はわかっているのか、わかっていないのか。楽しそうに庭をあるく。ふと赤ちゃんだったころの犬を思い出す。同じように庭で子どもと遊んでいた。
私は本当にこの決断でよかったのだろうか？ホームにいって我が家の犬はどんな気持ちになるのだろうか？捨てられたとか思わないだろうか？ご飯もちゃんと食べられるだろうか？ぐるぐると考えはまとまらないまま時間だけが過ぎて行った。
私は愛犬のお世話から逃げているのではないだろうか？
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