それでも生活は続く

17年一緒に過ごした犬は毎日会えない場所にいる。

めそめそと泣き続け自問自答を繰り返していても朝はくるし仕事もしなくてはいけないし家事もある。

あまりにしょんぼりしているのを見た主人は「あげたわけでもないし預かってもらっているのだからそんなに泣くことはない」と言っていた。その通りなのである。そうなのだ、連れて帰りますと言えば連れて帰ってこれるのだ(これは飼い主の血迷っているときの思いです・・)希望を持って生活をしようと思っていた。本当に。

しかしどこかで自分はわかっているのだ。

出張で1カ月預けるのとはわけが違う。

我が家の犬は認知症で夜中に徘徊、夜鳴きを繰り返し近隣の皆様にご迷惑をおかけしたのだ。そんなに簡単な決断ではなかったしそんなに簡単に夜鳴きが治るとは到底思えない。

犬の姿を探してしまう自分に活をいれつつ日常生活は続いている。

暇があるとついつい泣くのでちょっと時間があけば夜鳴きにへとへとで出来なかった掃除などもする。

掃除の合間に手が止まると「いまごろどうしているのだろうか?」と心配している自分がいる。

夜になると園長さんから写真が届く。安心する。そして翌朝~

そんな毎日を送っている。

犬の表情は明るい。きっと彼は少し様子が違うと思っているのだろう。ふと顔つきが戻る時があるのでそんな時は「飼い主はどこなんだろう?」と思ったことはあると思っている。初日にご飯を食べなかったこともそのあらわれだと思う。

しかし数日が過ぎ変だなから暖かいお布団とご飯を食べさせてくれる空間に慣れていくのだと思う。

断腸の思いで決断したのだからもっとしっかりしなくては。しっかり働いて自分のおやつを減らしてその分を貯めて愛犬に会いに行く日に好きなものを買っていこうと思う。

目標の設定は進むためには必要な私はそんなことをおもって少しずつ貯金している。

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この記事を書いた人

趣味は読書とドライブ、水泳や散歩も楽しみます。最近は庭作りにも挑戦中。いくつになってもいろいろなことにチャレンジできたらいいなぁと思っています。よろしくお願いします。

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