第2回(3月)老犬との面会

柴犬

前回は前足で叩かれてショックを受けたけれど帰り際に「あれは私たちがわかったんだよ」と主人が言ったことを思い出す。たしかに叩いた後、もう長いこと下がったままだった尻尾が上がったからそうかもしれない。今回は私たちのことがわかるかな?

そんなことを考えながら車は進む。

住んでいる地域より暖かい地域で預かっていただいているので、到着して車を降りたらふわりと春の陽気だった。

面会は予約制である。前もって何日に行きますというLINEを送って了解を得る。指定された時間5分前には着くようにする。あまり早くては園のみなさんのお仕事を中断させてしまうと思うので早くついてしまいそうなときは途中のコンビニなどで時間調整をする。

園の駐車場につくと今回も園長さんが出迎えてくださった。

春だと書きましたが日差しは強く汗ばむ陽気。

ドッグランに犬の姿はなかった。

すぐにスタッフの方に抱っこされて現れた犬は元気そうだった。

「今日は暑いので日陰でお願いしますね」と言われて涼しい日陰に移動。この時主人を見つけてまたしても前足で叩いていた。そうなんだよね。前足は普通に動くけれど尻尾も後ろ足も自分でのコントロールが難しくなってきているのよね。

少しの間私達の近くにいましたがふらふらと歩きだす。今日は認知症はどうなんだろう?

ずっと認知症という感じではなくわからなくなったりわかっていたりを繰り返しているということは事前にスタッフさんから聞いていた。

その時間が長いようなイメージでいましたがそうでもなく前足で主人を叩いた後歩き出した彼の表情はボンヤリ。

歩いていたかと思うと横になっていろいろな犬がいるの真ん中で真剣に寝ようとしていた。土が気持ち良いのかもしれないのでそのままにして私たちは他の犬たちと遊んでいた。

この園の犬たちはとても表情が良い。

ニコニコしているのだ。

園に入るとまるで「どこから来たの?あ、あの犬の家族だね。私も撫でて。ほらお腹も撫でて~」と言っているよう。

遊んでいるとひとねした犬が起きた。

子どもは今回も犬用のお菓子を持参してきていたので部屋の中であげることにした。

食欲は旺盛でよく食べた。この日は犬用のパンダ肉まんと野菜セットだった。

子どもはかわいい肉まんと犬を一緒にカメラにおさめようと思っていたのに良い香りがしたらしくさっさと食べ始める犬。待って待って!という声はむなしくパンダ肉まんはあっという間になくなっていました(笑)

面会時間は1時間

今回もあっという間だった。

帰り際に犬をみるとくるくると回っていた。犬の認知症の症状の一つ旋回だ。

この旋回は認知症の初期には大きく回り症状が進むと軸足を後ろ足にして同じ場所で回ってしまうようです。

我が家の犬は軸足の回転とまではいかないけれど、ほぼ同じ場所で回っていた。

柴犬が自分の尻尾にじゃれて回っているのを想像していただくとわかりやすのかもしれません。速度はとても遅いですが。

園を出る時はその状態だったので今回はそっとでてくることにしました。

また来月ね。

元気でいるんだよ。と思いながら。

                                               

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この記事を書いた人

趣味は読書とドライブ、水泳や散歩も楽しみます。最近は庭作りにも挑戦中。いくつになってもいろいろなことにチャレンジできたらいいなぁと思っています。よろしくお願いします。

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