終の暮らし(2021 曽野綾子)

本

こちらも図書館で借りてきた本

サブタイトルの跡形もなく消えていくための心得という文字に惹かれて借りてきた。

50歳になりいろんなことを考えるようになった私ですが、身軽に生きていきたいと思っているのでこの本を読んでみました。

自分らしく「家にいる暮らしを楽しむ」には

自分らしく「家にいる暮らしを楽しむ」には

というまえがきがあった。

この本は書き下ろしではなく連載や小説、ノンフィクションのものから集めた文で出来ている。そしてコロナ禍の最中の2021年の1月に出版されているのでコロナのことにも言及している。

「しかし最近の人々の姿を見ていると、どうも家にいる方法がわからないようである。」

と書かれているように少し前の日本の家の暮らしなどにも触れている。

便利でない世界での生活は不便だったりしたとおもうのですが、そこにはそこのたのしみ方があるということも事実。

家にいる暮らしは長年生活をしてきたひとだからこその本のように思う。

人間が老いた時に必要な家とは

昔も今も同じように老いはくると思っていたのですが、この本を読むと少し考え方が変わった。

20歳の成人式を迎えるように、老いは各人にあっという間に訪れる。

私が子供だった頃、お葬式で親せきが「70歳なら・・まぁ仕方ない」というような80歳半ば目標、できれば90歳まで生きられたらすごいよねっていうような会話をしていた。

今ではその感覚が100歳なのではないでしょうか?「80歳なら・・まぁ仕方がない」90歳半ば目標、できれば100歳というふうに変わってきているように感じます。

でも体は少しずつなにかしら普通の生活が不便に感じるようになっていく。しかし今は核家族があたりまえ、そして少子化なので老々介護ということはもはやめずらしくもなんともない。普通の光景になってしまった。

実際に夫を看取り、その最後まで家での生活を共にしてご本人も今90歳を過ぎた曽野綾子さんのご自宅を本書で読んでみて、終の暮らしを送るために必要なものを知った。

そういうふうになるものか

車いすにも適した快適な空間をもつ曽野綾子さんのご自宅は60年も前に建てたらしい。

先見の明というよりも必然的に作られたであろうその家は時と共に変わっていけた家だったんだと思う。段差がなく一部屋を大きく取ったので車いすでの移動もできる。その部屋は以前は大きな食堂だったそうだが、ご主人の朱門さんはそちらを片付けてベットを置き晩年を過ごされることになった。

家を建てるときはその時代にあったものを作りがちですが、本当はおしゃれだからとか、今の時代の建築はこう!という基準ではなく人間の一生を考える家を建てたほうがよいのだと思った。

その点、マンションなどはいいのかもしれない。

1階に住もうが、20階に住もうがエレベーターでいけるのだから。もちろん、その先の居住空間の廊下が車椅子が通れればの話ですが。

跡形もなく消えていくための心得

このサブタイトルを見て同じ心境だと思って借りたのですが本当に共感するところが沢山あった。

子供達にはもしも家を建てるときには住み替えることが出来る家(立地が良いなど売買できる家)を建てて年齢に適した住まいに住み替えるということ、老後までもその家に住むかもしれないと思いながら建てること、その2択になるのかな。

なんて思ったけど

その前に自分の住まいについて考えなくてはね。

そうだ、この本を読んで一番驚いたのは曽野綾子さんの生い立ちだった。まったくタイトルとは違うところを真剣に読みました。あまり苦労をされず作家として生きてこられたのだとばかり思っておりました。壮絶といえばそうだとおもう。でも清々しいくらいにきっぱりと生きている文章を読んでこちらもさばさばとした気持ちになりました。

家について興味のある方に読んでほしい。

今から家を建てる方には特におすすめしたい本です

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

50代になり子育ても終了までカウントダウン。自分の時間が使えるようになったのでいろいろと挑戦していきたいと思っています。趣味の読書・映画・勉強・PC ・ドライブを中心のブログです。そして子供の顎変形症の治療の記録も書いていきます。悩んでいる人の参考になればと思ってます。

コメント

コメントする

目次
閉じる