育ちの違いがよくわかる描写として「あの子は貴族」の中で三姉妹の家のお嬢さんが毎年母が三つもお雛様を出すのが大変でというくだりがある。
お雛様は本来、生まれてきた女の子を守る、幸せを祈る、災いを身代わりになるという謂れがあるので一人一つ必要なのである。しかし戦後の普通の家には当時普通だった七段飾りを置くスペースなんてなかったに違いない。そして時代は高度経済成長期であるので人形は質もよく大きく豪華になってお値段もそれなりにしたのだと思う。景気もよく買うには買うけれど家に入らないという理由もあって一家に一つというのが庶民。しかし旧家とよばれる家には飾るスペースどころか部屋が余っているような状態だったはずで昔ながらのこの風習をいわゆるおばあ様の時代から続けていたのだと思う。時々ありますよね?昔のお雛様展。驚くほど豪華で古いものがちゃんと保存されていまは芸術品として見ることが出来ます。
こういう家で育った子と庶民では感覚が違うのは当たり前。庶民は年中行事はだんだんとしなくなっていく。それは毎日の忙しさと子供の成長に伴い家具や身の回りのものが増える結果飾るスペースも労力もなくなっていくからだと思われます。
この映画をみていて、そういう世界のいまだにあるかもしれないなぁと思いましたが、いやきっとあるはずだと都内某所のお屋敷の前を散歩しながら思うのであった。
映画をみてからなんとなく自分の雛人形がほしいなとおもって小さな小さな雛人形を買いました。そうです私も庶民の一人、自分のお雛様がなかったのです。片手に乗るくらいのお雛様ですが毎年飾ろうと思います。

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