面会日の1週間前から私の気持ちは上下する。
元気でいてくれるだろうか?前回よりも良くなるということはないのだろうけれど
思っているよりも元気でいてほしい。
細くなっていた足は痛々しくなっていないだろうか?
そんなことが頭の隅をぐるぐるとめぐる。
勝手なもので仕事に追われていることをいいことに
都合のよい期待をしている。
約束の時間に会いにいった。
さらに細くなった体で私たちをみると立とうとする。
特に主人が近くによると甘えたような声をだす。いままではそんなことはなかった。
足の骨が浮き出ている。体をさすりながら泣かないように気を付けた。泣きたいのは彼のほうだろう。
「長生きするんだよ?」とボール遊びをしていた昔を帰りの車の中で思い出す。
彼は約束通りに長生きをしてくれた。
体には病気もなければ歯もある。
十分すぎるほどがんばってくれた。
長生きするんだよ?
そんな言葉はもう彼にはいえない。

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